カメだって全速力

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手に入れた宝物

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いい眺めです。

良い車でした。フィアットムルティプラ

秀逸です。

エクステリア、インテリアのレイアウトは一般的な概念からは外れるらしいのですが、

使い勝手が良くて、運転が楽しい。

乗員の会話が弾む…

数々のチャームポイントが光るクルマ。

ある日、学校帰りの小学生がこっちをまじまじと見ながら

「車が2つ重なってる!」

って叫んでました(笑)

 

 大変だけど、車趣味とのつながりを切らないように頑張ってみようと決めて、

滋賀の方の田んぼの真中にある小さな車屋さんにあったのを夫が探してきて、

二人で見に行って、ローン組んで買ってきました。

私が昼飯抜きのアルバイトして払ってました。

一度だけ、半年、どうしても費用が出なくて車検を切りました。

若かったな…買ったの自分が33歳くらいだったかな?

今あの力があれば、毎月スクールにいけるのに…と思いますが、

冷静に諸条件を考え合わせると、今やったら私倒れますね。

ローン払い終わってしばらくして、大体10年前、これを手放したことが、結果として迷走の末の、私の318、スポーツ走行へとつながります。

 

 

 クルマの運転 をする上で、交通ルール、速度制限、というのはついて回ります。

このムルティプラを運転していた頃は、名古屋市内の、幹線道路のそばの住宅地に住んでいました。

常滑に引っ越してきてはたと気がついたのは、速度制限、というものを意識したことがなかった、ということでした。

名古屋のときは、住宅地の中は速度超過するような速度で走らないし、表通りに出れば、みんなが狭い車間で60〜70で走っています。40で走ったらかえって怖いくらい。

日曜の東名の速度が低い版みたいな感じです。

今目の前で追突事故が起きたら避けられないかな…。そんな感じ。

車間をあけようとしても前に入られる感じでしょうか。

ネズミ捕りやってるのも見たことがなかった。

元々は、二車線の道路があまりない様な田舎の出身なので、時間かけて慣れた感じですね。最初は車線変更もままならなくて、入り方を夫に教えてもらいましたっけ。

 

その後常滑に引っ越して、一番最初に青切符もらったのは、見える所には建物がないような、両側空き地と畑の道でした。

おまわりさんが免許証の旧住所見て苦笑いしてました。

 

 ある時に、もうこういう流れ(違反と罰金など)に巻き込まれたくない、と強く思った時があったのですが、しかし、それでも運転は楽しみたい。

 

では、運転を楽しむことと、速度は、かならずワンセットなのか?

というところがモヤモヤした時期がありました。

当時はサーキットを走るなど恐れ多いと思っていたので、スピード以外にもなにか運転を楽しむ方法を見つければ、ビクビクしないで済むのになと考えました。

 

その後、とにかく、その場その場で独りで必死に考えて、考えた割には間抜けな選択も幾つかしてきて、今、宝物を手に入れた様な心境です。

ただ、どうあるべきか、を淡々と練習して、指摘されるのは客観的事実のみ。後はスクールで提供されるコンテンツを順番にホームページで読んでいっただけ。

まだレース戦記はちっとも読めてない。

仕事ではないから、周りへの説得力のために走ってるわけじゃないけど、

周囲には説得力もないでしょうね、きっと。

 

 

 

確かに速くなりたいです。

この先、サーキットだって走って行きたいと思うし、スクールのレースにも出たい。

もっと速くなりたい。

 

でも、今も、車が1メートルでも動けば、それがもう楽しい。

その実感がこんなに確かになるなんて。

普段スピード出さなくても楽しいし、

速度が低くても想像力を使えば運転の練習と学習は可能だと実感するようになった。

 

スポーツだから、向上心を失っては意味がないと思います。

だけど、私には(まだまだ上があるとは思へども)この日常の人馬一体が宝物。

私個人の意見だけど、

踏んだだけ進む、止まる。

思い描いた通りに曲がる。

通ろうと思ったラインを通る。

それに必要な判断ができているか。

 

それに速度は関係なかったんだ。

だから普段は飛ばさなくても楽しい。

速度の楽しさとは分けて考えられる。

よかった。ホッとした。