カメだって全速力

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GO サーキット

 もう2年近くなるかと思いますが、ショッピングセンター併設のカートのサーキットを眺めていたら、同じように見物していた中年の男性が、連れの女性と話していました。

どうも、そのカートの走行時間と料金に女性は納得が行かなかった様子です。

その値段設定をどうのこうのということを書きたいわけではないので値段は書きませんが、その男性は連れの女性に

「こういうのは金持ちがやるんだよ」

そう言いました。

そう来るか。

 

とても残念な気持ちになりました。

 

サーキット走行が趣味の男性の奥様から聞いた話だと、近所のおばさんから

「ああいうの(サーキット走行)はお金を捨てに行っているようなものだ」

と言われると。

その奥様は私に、サーキット走行のどういうところが楽しいのかと訊ねました。

きっと奥様ご自身は旦那様を見ていて、そう(お金を捨てに行く)は思ってはおられないと話の流れからは感じました。

 お金を捨てに行く…。

残念です。なぜ、そういうイメージを持たれてしまうのかなあと思います。

昔の暴走族と同じくくりにになってるのでしょうか。

 

笑い話も聞いたことがあります。

ある車好きな男性が、奥さんが出産で里帰りしている間に古い輸入車を買ってしまった。帰ってきた奥さんにした言い訳が

「庭を掘ったら出てきた」

返す刀で奥様が

「埋め戻してきなさい」

私は旦那の気持ちも奥さんの気持ちも両方わかって悶絶(笑)

 

何かを一生懸命にやろうとすると、その人の人生にはきっとドラマが生まれますね。

 

 

 

サーキット走行をはじめて3年、ユイレーシングスクールに通いはじめて2年。 

この3年で、車に関係ないことでも自分でできることが増えて、家事育児が効率的になり、料理の腕が多少ですが上がりました。車の燃費が良くなり、車の調子が良くなりました。

なぜかと言えば、

物事を物理的に捉える、自分に対して客観的になる。

一見できなさそうに見える事をなんとかしてみようと思える。

 

 すべて、運転がうまくなるために自分に足りなかったことを、日常にも当てはめていった結果です。まだまだ足りないけれども。

車でやれたんだから、日常でもできるだろう、やってみよう、と思ったのです。

私の生活と人生に、どれだけの好影響があったことか。

このプライスレスな結果を、すべての人に理解してほしいというのは実現が難しいなとは思いますが、普通に、単純に、ただ運転を習うためにサーキットに出入りすることがあっても良いのではないかと思ったりします。

なので冒頭に書いたような誤解を見聞きする度に、心がチクチクします。

 

 サーキットは車をいじってないと走れないとか、せめてハイグリップ履いてないとつまらないとか、タイムが遅いと恥ずかしいとか、それもある意味誤解やなと思います。

そこはその人の自由だと思いますが、手を加えるのもそれを乗りこなすのも腕が要ると思います。

普通の車で走っちゃいけないっていう門戸の狭め方をすると先細りになっていくような気がします。入門に最初に普通の車で走ってはいけないの?

今や車の基本性能は高くて、普通の車でもサーキットで結構ダイナミックに車をあじわえます。

 

公道のセンターラインのこっち側だけでは思っていても実際にはやれないことがたくさんあります。