カメだって全速力

運転の面白さに気がついてしまったシュフの、クルマと日常とスクールでの出来事を綴ります。

オーバーテイク

   スクールに参加し始めて1年半経った昨年末。

同じ愛知県在住の人とスクール参加中に意気投合。

今年の2月に行われたユイレーシングスクールのスクールレースに、チームを組んで出ました。

ユイレーシングスクールのレースは「日本一敷居の低い」と主催者自らおっしゃるレースになります。

年間数回、普段スクールを行っている場所でもオーバルレースが行われています。

ずっと、母のお守りの日と重なり、都合が合わせられなくて出られないでいます。

  今回はフジのショートコースで行われるエンデューロとスプリントのうち、

130分のエンデューロの方に参加しました。

車は私の方を出しました(私にはレースの中で相方の車高調&ハイグリップを乗る自信がなかった)。

 エントリーリストからするに、ポテンシャル的に最下位ほぼ確定ですが、なんていうのか、普段からスクールで聞いている話とか、スクールで流れている空気からすると、まったく参加するのに躊躇はなかったです。

スクールを受講したことがある人なら誰でも参加できる。

それならやってみなきゃ損です。

唯一気になっていたのは、どうやって譲るか。

しかし、終わってみれば、この「譲る」という考え方がある意味大きな間違いでありました。

 

 

 

フジのショートコースは、その約1年前にツーデースクールに参加して走っていました。

なので、理想ライン&操作は過去に指導を受けています。

 

焦って走るのでなく、130分きちんと走って、前回走行時の心残りを解決し、チームを組んだことでお互いに向上する結果になれば…

そして、周りのポテンシャルの高い車に対しては、自分が乱れないことが1番迷惑にならないであろうと、個人的にはその2つを考えていました。

 チームを組んだことで、お互いがお互いの走りをチェックしたり、よかったことはたくさんありました。

 

しかし、走行途中で講師から指摘が入ります。

後ろから抜かれる時に遅い方(私達)がラインを外している。

レース前に「遅い車がラインキープ」ということを全員に言われていたのですが、徹底しきれていませんでした。心情的に、そこで譲ることで折り合いをつけたくなってしまうのかもしれません。

迫って来るのが1台ならまだ良いが、左右から抜きに来られることもあるわけで、その場合は、遅い車が進路を変えるのは危険です。

本当にちょっとしたこと、と思ってしまうのですが、言われてみるとものすごく引っかかります。

その後それに気をつけて走りました。我慢して譲らないのもそれはそれで気を使いました。実は後で思えば、その時は「抜かれるタイミングの」基準がちょっと早すぎたんじゃないかと思っています。

 

遅いほうがラインキープ。

そう決まっている理由はシンプルで明確なんです。

抜くほうがポテンシャル、技術が高いわけだから、進路変更をして抜く。

 しかし、実際走行中となって来ると、いろんな場面があり、どうすれば良いのか迷ってしまうこともありました。

 

冷静に考えてみると、自分が進路を外すことを、抜きに来ている相手に伝えて了解を得ているわけではありません。それが1対1でなく1対2以上(背後に速い車が2台以上)ならなおさら、その意思疎通は瞬間では無理です。

そうすると、ラインを外して進路変更をした場合、誰と誰が折り合いをつけているのか。

自分と、自分の頭の中の相手。

相手とは何の意思疎通もありません。結局全部独りよがり。

自分の頭の中だけで折り合いをつけてしまっている。

指摘に対する私の回答に、インストラクターは頷きました。

 

 

 以前、サーキットで速い車と一緒になったら、

「譲ればいい」

「そのままにしていれば、向こうが抜いていってくれる」

2つの意見を言われた事があります。

どちらもウソではないと思います。

 スクールのインストラクターには、コースやレース毎にルールがあるから、それは、きちんと考え抜かれた理由があるから、自分の解釈をしないでそれを守るようにと教えられました。

現に譲るのがルールのサーキットもあります。

この出来事のお陰で、コース状況でそうなる、というのをすぐに飲み込めるようになってきました。

 

 今まではどうするべきか確信がもてませんでしたし、コース幅が十分あるのに、速い車が後ろから来ると譲っている、ということが自分以外にもよくありました。

 なので、譲らないと「遅いくせに譲らない」と思われたりしないのか、なんてことを考えていました。

 相手の経験値も判らない状態で、サイドバイサイドでターンインするのは勇気が要ります。ユイだと、コーナリングで挙動を乱さない練習や、サイドバイサイドの状況もあるので、緊張はしますがやってみようと思えます。

 

 とにかく、どこまで徹底ができるか、現場の状況がどういうふうか、というのは一律で語れないけど、説明がきちんとあったならそれに従おうと思います。

ルールが曖昧になっている場合は曖昧なものに身を委ねてるという風に思うしかなく、気をつける、しかできることはないです。

 

 

 

 いろいろ考えて思ったのは、確かに、遅い車がいないほうが、速い車は楽かもしれません。(スピードレンジに差がものすごくあればまた別ですが…。)

では、スーパーGTはなぜ300と500が混走なのか。

詳しくは知らないけれど、ニュルや、他の海外で行われているレースを見ていると、カテゴリーちゃうやんか、という車たちが混走している場合があります。

そんなに遅い車が害なら、混走にしなければいいことです。

しかし、そうしないのは、スポーツだから、なのかもしれない。

遅い車をかわして、それでも速いことのほうが上なのかもしれない。

スポーツってどこまでも上を目指すんだな…

単純に考えが足りなかった。

でも、ドンガメの妄想なので、説得力ないかもしれません(笑)

 

 

 

まあとにかく、いろいろ考えてみて思ったのは、遅い方は余分なことを考えずに、とにかくレコードラインを守って、自分のベストを尽くす走りをすれば良いのだと思いました。

遅いほうがより速く走れば、速い車が追いつく回数が減ります。

遅いのが申し訳ないのであれば、出来る限り速く走るしかないんです。

遅いほうがベストで走ればコーナリングスピードは大きく変わらない筈なのだから、ぎりぎりまでは抜かれなくて良いのです。

場所によっては、遅いほうがベストなら、その後ろでコーナーを抜けて、コーナーの出口で仕掛けるほうが安全で得策な場合があるとも考えられました。

 考えてみたら単純なことでした。

それよりも、遅い自分がルールを曲げ、進路を変えることで、お互いに、どう動くかを探る時間が出来て、結果、両方が何もしない時間が生まれます。

 

ルールをみんなでちゃんと把握して履行していれば、みんなで上を目指せるのかもしれません。

 

 

そう思うと、私は、あの時のレースにデメリットを持ち込んでいたのだと思います。

あれから、オーバーテイク成功の定義(前をゆく車と後ろから迫る車の位置関係)すらちゃんと認識できていなかったと、反省しました。

実際それを走りながらきっちり履行するのは、まだ自信がありません。

だからこそ、ラインキープに徹するべきですね。

 

そういう理由で、非力であることや、ポテンシャルが低いことよりも、ルールを守らないことや、整備不良であることのほうが、サーキットでも良くないことで、それは車が動くという意味では同じな、公道でも同じことなんだと思います。

ルールが全て正しいのか、という議論もあると思いますが、それはルールを見直す議論だから別のことになってしまう。

 

 整備不良にしても、自分だって突然故障することだってあるかもしれないですが、極力それがないように、お店の人に聞いたり、いろいろ気にしていることはあります。

詳しくないけど、頑張って覚えよう、知ろう、という努力はしようと思います。

 

特にノーマルの権利を主張する訳ではないんだけど、楽しいんですよ。サーキット。

できる間は、なんとか続けていこうと思いますし、時間がかかるかもしれませんが、仲間を増やしてサーキット集合!ってなれたらいいなと思ってコツコツやってきたいです。

ピッコロ的な車も乗ってみたい。

パワーのある車も乗ってみたい。

今度車が買えるのはいつだろう…?