ぱっと見見えない価値
一つ前の「GOサーキット」の中で、ショッピングセンターのカート場の走行時間と料金に納得が行かなかった女性に、「ああいうのは金持ちがやるんだよ」と言った男性の話を書きました。
カート、をその女性がどう理解していたかはわかりませんが、カートのことを全く知らなかった昔の自分の感覚で行くと、ゴーカートの延長位に思ってたかもしれませんね。
近隣のサーキットのカートに比べると、たしかに少し高い感じもするのですが、よく考えてみると。
立地。他は大体山の中のサーキット。
こちらは大型ショッピングモール内。
コース。カートだけのためのコースで他へ転用していない(近隣はカート以外二輪四輪走行可)
整備の手間、所有するための料金は一切なし。(レンタルの場合)
考えてみると、コース、車両破損のリスクなど、お客の側に見えにくい経費って、きっといっぱいあるんですよね。
その男性もその女性も、きっと隣で聞いていたフツーのおばさんが、こんなにいろいろ残念がっているなんて思いもされてないと思います(笑)
でも、自分もふくめ、コツコツ費用を貯めたり、ほかのことを切り詰めて車を楽しんでいるひとだってたくさんいるわけで。
その人たちが悪いと思っているわけでなく、それよりも、
結局世間体ってそういうものなんだろうから、世間体を気にしてばかりいることがつまらんな、やりたいことは、人様に迷惑をかけずに可能ならば、精一杯努力すれば良いと改めて思ったのと、
デフレの影響もあったかもしれませんが、車のことにかかわらず、目に見えない価値を汲み取ろうとしない価値感をよく目にします。
私自身も、知らないからわからないことがたくさんあるなと近年しみじみ思います。
私が知多半島から、ユイレーシングスクールに参加するのにフジまで通っているのも、理解されないこともありますが、一度でいいからたくさんの人にあの考え方に触れてみて欲しいです。
GO サーキット
もう2年近くなるかと思いますが、ショッピングセンター併設のカートのサーキットを眺めていたら、同じように見物していた中年の男性が、連れの女性と話していました。
どうも、そのカートの走行時間と料金に女性は納得が行かなかった様子です。
その値段設定をどうのこうのということを書きたいわけではないので値段は書きませんが、その男性は連れの女性に
「こういうのは金持ちがやるんだよ」
そう言いました。
そう来るか。
とても残念な気持ちになりました。
サーキット走行が趣味の男性の奥様から聞いた話だと、近所のおばさんから
「ああいうの(サーキット走行)はお金を捨てに行っているようなものだ」
と言われると。
その奥様は私に、サーキット走行のどういうところが楽しいのかと訊ねました。
きっと奥様ご自身は旦那様を見ていて、そう(お金を捨てに行く)は思ってはおられないと話の流れからは感じました。
お金を捨てに行く…。
残念です。なぜ、そういうイメージを持たれてしまうのかなあと思います。
昔の暴走族と同じくくりにになってるのでしょうか。
笑い話も聞いたことがあります。
ある車好きな男性が、奥さんが出産で里帰りしている間に古い輸入車を買ってしまった。帰ってきた奥さんにした言い訳が
「庭を掘ったら出てきた」
返す刀で奥様が
「埋め戻してきなさい」
私は旦那の気持ちも奥さんの気持ちも両方わかって悶絶(笑)
何かを一生懸命にやろうとすると、その人の人生にはきっとドラマが生まれますね。
サーキット走行をはじめて3年、ユイレーシングスクールに通いはじめて2年。
この3年で、車に関係ないことでも自分でできることが増えて、家事育児が効率的になり、料理の腕が多少ですが上がりました。車の燃費が良くなり、車の調子が良くなりました。
なぜかと言えば、
物事を物理的に捉える、自分に対して客観的になる。
一見できなさそうに見える事をなんとかしてみようと思える。
すべて、運転がうまくなるために自分に足りなかったことを、日常にも当てはめていった結果です。まだまだ足りないけれども。
車でやれたんだから、日常でもできるだろう、やってみよう、と思ったのです。
私の生活と人生に、どれだけの好影響があったことか。
このプライスレスな結果を、すべての人に理解してほしいというのは実現が難しいなとは思いますが、普通に、単純に、ただ運転を習うためにサーキットに出入りすることがあっても良いのではないかと思ったりします。
なので冒頭に書いたような誤解を見聞きする度に、心がチクチクします。
サーキットは車をいじってないと走れないとか、せめてハイグリップ履いてないとつまらないとか、タイムが遅いと恥ずかしいとか、それもある意味誤解やなと思います。
そこはその人の自由だと思いますが、手を加えるのもそれを乗りこなすのも腕が要ると思います。
普通の車で走っちゃいけないっていう門戸の狭め方をすると先細りになっていくような気がします。入門に最初に普通の車で走ってはいけないの?
今や車の基本性能は高くて、普通の車でもサーキットで結構ダイナミックに車をあじわえます。
公道のセンターラインのこっち側だけでは思っていても実際にはやれないことがたくさんあります。
菩薩様
今朝、娘を駅まで乗せて行くのにヴイッツに乗っていて、突然、ほんとに急に、もうすぐ手放す318のエンジンの感触と音を思い出した。
私は車についてたくさんのことを知っているわけではないので、比較してものを言うには足りないとは思うけれど、E46のSOHC4気筒、経験できてよかったと思っている。
6気筒ならなおのこと、この味わいがあったのだろうなと思うのだ。
ストレート6、と話には聞いたことがある。
6気筒の音を拝んだことはないけれど、4気筒の延長線上を想像する。
6気筒を所有している方が、「菩薩様が出る」とおっしゃる。
それがわかるような気がするのだ。
いろんな場面で、あの感触に身を委ねて癒されたことがあった。
いろんなことを考慮して整理し、318を手放し、ルーテシアを入手する方向へ決めた。
318とその前に手放したプジョー307、父から引き継いだ20万キロヴイッツ。
年季の入った車たちが教えてくれることは多い。
引き取り手がついたことは本当にありがたく思っている。嬉しい。しかし手放した物の行く末に全くこだわりはない。ものも生き物もいつか朽ちる。そんなにこだわるなら自分が持っておけば良いのだ。
元相棒への愛情がプレッシャーに変わるのは困る。
縁があって引き取り手があり、そこまでを好調な相棒と、良い時間が過ごせたことが、何よりの幸せ。
古い車を維持するというのはほんとに難しいことだと思う。
ルーテシア3RS、すごくいい車だけど、距離は出ている。とにかくできるだけ早く家族に借金を返して本当に自分のものとして、素性の良さを維持できる体制を作りたい。
今まで関わって来た車たちへの贖罪と恩返しにできるだろうか。
もうすぐです♪
本格的な秋が待ち遠しいお彼岸です。
もうすぐ(今日じゃないよ)新しい相棒がやってきます。
ウレシイ。単純にウキウキです。
借金だからいっぱい我慢することもありますが(そういう時に限ってお誘いもいくつかあったりしますがぁ)、着るもの食べるもの、自分の分は贅沢言わなくてもぜんぜん平気なくらい楽しみです。(子どもたちにはそういうのは通用しないのが残念ですが…笑)
それに伴い、ブログをもう一つ開設して、今後主にそちらを更新していくこにしました。複数持ちはしたことがないので、2つをどう使い分けていくか、まだ自分の中でもはっきりしませんが、思う所あり、分けます。
NEWブログは
http://mamogame.hatenadiary.com
です。気に入って頂けたらまた宜しくお願いいたします。
話は変わりますが、先日のお出かけでの出来事です。
先日、夫と土岐方面に出かけた時に、その最後に寄り道したのがコーヒーのお店でした。ネット検索で見つけました。
昔からの細い路地を入っていった所にあるので大変でしたが、外の構えも素敵で、中に入ると、カウンターの向こうは一面大きな大きなはめ込み窓。
窓の向こうに広がる田園風景に目を奪われます。
これは、来るまでの道のりは仕方がないと納得できる。窓がキャンバスです。
カウンター席でよかった(笑)
カリタの銅製ドリッパーで注文毎にドリップするコーヒーと美味しいケーキを頂きます。
田園風景の中のはじっこでは、おじいさんの稲刈りがゆ〜っくり進行していて、他のお客さんが大丈夫かなあ?なんて言っているのを、マスターの奥様が、八十いくつの方だけど大丈夫よお、なんて言っていたり。
そこそこの時間くつろがせて頂きましたが、マスターの手が空いた頃にいろいろお話をさせていただいて、季節柄栗きんとんの地元事情なんかもお聞かせ頂き(笑)。
お店自体はホームページなどは持っておられないご様子で、ありがたいことにお客さんの方が探して来てくださる、ということでした。(地域で検索するとグルメサイトに上がってきます。鍵屋さんです)
我々が車好きとバレましたので(笑)そうなるとこういう話をしてくださいます。
いかにも車が好きな方も時々来店されるそうで、そういう方たちを見ていると、お年寄りでもおしゃれで気さくな方や、そうでなくとも、とにかく、みんな生き生きとして楽しそうなお顔をされていて、車好きというのは健康に一役買っているのかなと思うんだそうです。
少しお世辞が入っていたとしてもウレシイですね(笑)
というか、マスターのお人柄がまた良くて。
逆にこの方はここでお店をやっておられることが健康と人柄に一役買っているのだろうな…なんて店構えや窓の配置を見て思ったのでありました。
ええなあ、うらやまひい。
時々行けたら良いですね。
ちなみに、割と入りやすい方はこういうところを通ります。
入りにくい方は路地の最後につるべ落としが。
田んぼの方なら、ハマーでなければ大丈夫。
(ハマーだと別の意味で大丈夫かも)
交差点をカッコよく曲がりたい
昨日の晩、ヒール&トゥのことを書いていて思いました。
ユイのオーバルでは自分の車と走りだと、3速を使うかどうか微妙なところで、基礎練習がしたいので3速使用(=要シフトダウン)は2速オンリーで周回速度が上がったらでいい、ということにしていました。
そういうわけであまり練習する機会がなくて、通常のオーバルよりも最高速が上がる「トライオーバル」というオーバルを走った時に3速が必要になり。
そしたらどこでシフトダウンするかがしっくりこなくて、1日じっくりやって、ターンインの時間軸整理をしましたっけ。
(ユイのオーバルは進化していて、最近1番直線が長いオーバルがスタートしているそうです。早う復帰したい)
意外と小心者なところもあって、いざサーキット、いざオーバルとなるとできるはずのことができなくて苦しむのが現状で。
交差点の曲がり際にカッコよくシフトダウンできたら。
それが15年前の自分が思っていたことです。
昨日書いたように、公道ではヒール&トゥは特に必要ない、自分ではそう思っています。
それは、コーナリングの考え方が変わったからかもしれません。
だけど、やっぱり日常でもぶぅん!ってやりたいよな気もします。
最近になって改めて思ったので、長い前置きとして、ちょっと踏み込んで書きます。
私自身の経験上の話です。スポーツ走行に興味のない方はm(_ _)m
伝わらなかったらm(_ _)m
結局サーキットも公道もある種共通で、
「速く走ろう」っていう思いで曲がり角のギリギリまでブレーキを踏まないで、最後にブレーキをキュッと踏んで前がかりでエイヤとステアすると、確かに曲がれるのは曲がれるし、アンダーやオーバーに陥ってはいないのですが、
旋回している何処かで旋回の流れが詰まるような、そういう瞬間が出てきます。結局それは旋回途中で失速しています。自分は以前そういうふうでした。誰に教わったわけでもなく、気づいたらそうなっていました。
ぎこちない旋回になって、ロールした荷重がセンターに戻ってくるのが遅れて、立ち上がりの加速が悪かったり。
(公道でも低い速度で、大げさにやればそういう風になります。危なくないように周囲を確認した上でです。)
それは減速をギリギリまで遅らせた時と同じです。
前掛かり過ぎでターンインして旋回途中に失速する分
立ち上がりの姿勢回復が遅れて、四輪でステア真っ直ぐでフル加速に移るのが遅れた分で出てくる加速の鈍さ(=これも失速と考える)の分
この2つの失速を、例えば減速を1〜2秒我慢して遅らせたとして、
その間の加速分で越えられるか?
習いはじめてしばらくしてそう考えるようになりました。
気持ちの上ではブレーキを我慢したほうが速くなったような気が、これを考えていても少しします。追いつきたい(離されたくない)相手があるときはなおさらです。
相手のお尻ばかりを見ていると、無意識にブレーキが遅れていきます。
思い切って自分の気持を抑えて、ウソだろうっておもうくらい手前で減速の作業をはじめてみたら、これほど心地よい旋回ができるのだと思うくらいの旋回感があじわえて、加速に移れるのが速く。
時間は少しかかりましたが、結果的にタイムにしろ何にしろ、損なわれることはなく、むしろ、オーバルやサーキットで、自分がミスをしなければ、スペック的に少々上の車にも、コーナー出てすぐには置いていかれなくなりました。
フジのショートコースでのスクールレースではスペックが高い車とも混走でしたが、中盤1番走りが良かった時、コーナーの手前と出鼻で前との距離が変わらなかった時、心がそわぁっととしました。すぐに気持ち切り替えないと、次のコーナーでミスして失速なんですけどね(笑)
コーナリングスピードはポルシェもロードスターも大きくは変わらない、だから相手がミスをすれば形勢が変わる。
時折聞く話です。
ブレーキのタイミングだけでなく、ターンイン作業やブレーキペダルの踏み方等々も指導を受けて変えていった上での話です。実感すると納得できました。
スロットルを開けて入る高速コーナーでも、この流れがあるからこそ思い切って高い速度で入れます。(プロのレーサーの車は、車の方を作り込んでいくので、一般車とは操作が異なってくる部分があるそうで、激しい操作でも大丈夫な場合とかあるそうです。)
これが、自分がタイヤやブレーキをランクダウンしてもスズカで以前と同レベルのタイムが出たゆえんだと自分では思っています。それが正解かは特に確かめていませんが、自分がやってきたことはそれだけです。まだ改善点はたくさんあって、だからタイムとしては大したことではなかったのですが(泣)
っていうのを踏まえて、交差点をどうカッコよく曲がるか。
アウトインアウトで走れるわけでもなく、強いブレーキを使って急減速したら自分が止まれても追突されるかもしれないし、後ろの人に怖い思いをさせます。
歩行者など自分が見落としていない確証はないし、昨今ママチャリも速い人は速いから事前に視野にない所から出てくることもあり得ます。
人や車が多いところではそもそもゆっくり走ろうとしたほうがストレスないです。
もし周囲が見通しが良ければ、速さよりもスムーズさを味わいたい、失速感のないコーナリングをやってみます。
減速は早めです。失速したくないのだから、公道レベルでそのまま最後まで行ける速度まで落としてから余裕をもってシフトダウン。ブレーキは踏んでいないから、スロットルをちょいとあおって(笑)なんちゃってヒール&トゥ。
これを繰り返していれば、必要になった時のイメトレになります。
しかし、車来たら、この先楽しみだけど、大変だなあ。
完成してないもの(操作)をまた最初から組み直すようなことになりそうで、スペックに沿う走りができるまでには時間がかかりそうです。
言い訳きかんしね(笑)
プライドなど最初からないから(あんまりないのも進歩がおくれるんだす)、ぼちぼちでんなあ。
先日来、まずは318のお嫁入りに向かう作業をえっちらおっちら。(旦那様ぁ、ありがとうです。)
今日はヴイッツくんを、ひと夏お疲れ様と、きれいにしました。
よく質問を受けること
今まで、いろんな所で「どうしてそんなに運転が好きになったの?」という様な質問を受けました。いつも答えに困るんですよね(笑)
楽しいから、としか言いようがない(笑)
それでもあえて振り返ってみます。
そもそも、24歳で車好きの人と結婚して、家庭に一台あった車はマニュアルの元年式ロードスターでした。
運転するしかないでしょう(笑)
運転免許がマニュアルのみだったころの最後の方の免許取得者ですが、免許取ってからマニュアルは運転したことなかったんで、苦労して運転できるようになりました。
そこから車遍歴が続いていくわけですが、出産や育児もあって、ATのみになった時期もあって(夫婦でマニュアルの禁断症状がでた)、その反動もあって、マニュアルが豊富な輸入車街道を行くことになります(夫は多分元々輸入車乗りたかったでしょうね)。
今の考え方で行くと若干間違っていたなとも思うのですが、マニュアルのほうが操っている感があって好きでした。
今はATならATで、どうやったらクルマと折り合いがつけられて上手く走れるか、ということが面白いので、マニュアルに暫く乗らなくても禁断症状は出ませんし、自分レベルならなおさら、ATだから遅いということでもないしなと思っています。
単純に趣味趣向としてはマニュアルのほうが好みです。
最初にヒール&トゥという言葉を知ったのは、アルファの155 8Vに乗っていた時に、曲がり角をカッコよく速く曲がってみたくて、シフトダウンするのにそういうテクニックがあるとどこかで見たときです。15年ちかく前だと思います。
それが動かすだけでなく、運転を楽しみたいと思った最初のきっかけだと思います。
ちーっともできてませんでしたけどね(笑)
(今思えば、公道ではブリッピング程度で用が足りるし、そのくらいで抑えておかないと。サーキットでのヒール&トゥはなんかまだ下手くそだなあと。)
その後7〜8年はヨメとして忙しすぎる日々を送り、移動にマニュアル車が使えるだけでシアワセ、それが支えの日々。
いろいろ一段落しそうだった10年ほど前に、思い切って自分の「欲しい」でフィアット・プントアバルトを買ってしまって(笑)
子供が小学生の中学年になって、空き時間が少し出来て、空いた3時間とにかく走って。そんなふう。
オイルを変えると走りが変わる事が面白くて、オイル管理にハマったり、10年落ちのイタ車は相応に壊れるので、直してもらったあとの感触が変わるのが楽しくて、とにかく「感触」に魅了された日々。
操作、を知らないな…もっと大きな車に乗ってみたいかな。
5年前、へそくりはたいて318購入。
「操作からの、感触」にハマったのでしょうか。
そして今、家族に借金してまで、クルマを。